海外勤務で感じた日米の働き方の違い

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いつか海外で働きたいと思っていますが、働き方にはどのような違いがあるんでしょうか?

海外で実際に働いてみて感じた日本とアメリカの働き方や考え方のの違いについてまとめます。

より広い観点では、以下の記事も書いていますので、併せてご参考にしてください。

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海外勤務で感じた日米の働き方の違い

個人主義とチーム主義

最も大きいのは、この個人主義とチーム主義です。

日本では大企業を中心に、チーム主義にフォーカスされており、チームとして成果を上げることに価値が置かれ、そのために報連相の徹底や多くの会議、議事録や資料作成などをし、チームの人への共有するために多くの時間を割いています

結果として、残業時間が長くなりがちになったり、個人のスキル向上といったような、重要度は高いが緊急度が低いタスクへの時間を割くことがなかなかできない状況に陥ります。

アメリカでは個人主義にフォーカスされており、個人として成果を上げることに価値が置かれ、そのために無駄な上司への報告や資料作成などはあまりしておらず、その分の時間を個人のスキルアップや業績アップの時間に充てております

個々人としては優秀になる傾向にありますが、仕事が属人化し、その人が退職した際には業務の引継ぎがうまくできないという状況が発生します。

組織としてはチーム主義が良いが、一個人では個人主義を目指せ

日本だと、一つの仕事をマニュアル化して、他の人にでもできるようにすることが求められることが多いと思います。

自分だけができるようにすることよりも、細かい点や例外が生じた場合の対応など、作成するのに結構手間がかかったりします、

さらに、これを作成する稼働は作成者のスキル向上にはあまりつながりません。

一会社員の場合、このような作業はなるべく排除すべきです。

最低限求められるものだけを60点の合格すれすれのラインで最速で作成するにとどめ、アメリカ式のより個人の専門性を上げられるような仕事や、お客様への営業といった業績に直結する仕事に充てるのが良いです。

プライベート重視で働き方はフレックス

働き方改革が叫ばれていますが、日本はまだ十分に浸透しきれていない点があります。

フレックス制度も広まりつつありますが、就業時間が明確で、昼休憩の時間も明確です。

一方、仕事時間外では(ホワイトに限りますが)仕事を一切してはならないというように、オンオフがはっきりしています。

ただし、長期の休暇などはチームにも迷惑がかかるという空気があり、やや取りにくいという感じがあります。

アメリカは事実上、かなりフレックスな働き方で、子供の迎えで一時的に会社を抜けたり、金曜日は早めにあがったりを普通にしています。

また、長期休暇もかなり取りやすく、2週間くらいバカンスに行く社員がよくいます。

根本は年功序列と成果主義?

これらの差はどうして生まれているのか、それは年功序列と成果主義の違いなのかと個人的に考えています。

日本の大企業は基本的に年功序列のため、個人の成果自体はあまりフォーカスされずに、チームの成果を出す歯車というような感覚で、決められた時間に会社にいるということが重要というような形になってしまっています。

個人的な成果を出しても余り給料には反映されず、逆に成果を全く出さなくてもなかなかクビにはされません。

アメリカは成果主義のため、個人の成果にフォーカスされているので、成果さえ出していれば、決められて時間に会社にいなくても、長期の休みを取っても、特に構いません。

ただし、成果が出せなければ、簡単にクビにされてしまうこともあるでしょう。

それぞれの良さを生かしてオリジナルの働き方を

日本とアメリカの働き方の違いを見てきましたが、それぞれメリットとデメリットがあり、どちらの方が優れているというものではありません。

日本式は経営者には都合がよく、アメリカ式は会社員個人に都合が良いです。

どちらも経験した私としては、両者の考えを状況に応じて、組み合わせ、チーム個人両方含め、より良い成果につなげていくことが大事だと考えています。

チームのために、共有するための情報は残しつつも、わざわざきれいな資料や定期的な会議までは不要で、文章レベルのメモやマインドマップのようなもので資料としてアウトプットし、日々の共有はチャットワークスなどで要点だけ済ませれば、あまり時間を割かずとも、チームに共有ができます。

空いている時間はアメリカ式で皆さん自身のスキルを向上することに取り組んだり、チームを集めて、学んだスキルについて勉強会で発信したり、お客様への営業をしたり、よりスキル向上や業績向上に直結する仕事に注力すると良いでしょう。

報連相といった社内共有は時間は最小限に済ませ、大事なことに時間を注いでいくような働き方を、今の会社員はしていかなければならないです。

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